<VEGAN勉強室>

 世界中、特に先進国で広がるベジタリアン、そしてそのひとつがヴィーガンです。
 あなたの教養と生活の知識を高めるためのスタディールームです。
 国際社会で、ベジタリアンについての知識がないことは、ビジネスの場でも社交の場でも
 プラスではありません。 

 ○ヴィーガンとは
  乳製品や卵の摂取も避けるベジタリアンのことです。
  動物愛護精神からヴィーガンになる人もいます。


 ○なぜ今世界でヴィーガンを含むベジタリアンが広がっているのか。

 ・健康面
  日本でも厚生省が、死因の6割が生活習慣病に起因しているとの見解から、
  病院に管理栄養士を置くことを推奨しています。
  血圧やコレステロール値の影響はもちろん、動物性たんぱく質、乳製品とガンの
  関係を世界中の多くの専門家が指摘しています。
  西洋食文化を取り入れだした中国では、北京や上海で女性の乳がん罹患率が増え、
  動物性たんぱく質、乳製品摂取によるものだと考えられています。
  健康のために無農薬有機野菜を選ぶ人が増えるにつれ、家畜たちの食事や環境を
  調べる人の数も比例し、食べるのをやめる人もいます。
  狂牛病や鳥インフルエンザなどの心配、飼育状態が悪質なことで予想できない病気を
  危惧する人も増えています。

 ・エコ、地球環境
  国連の気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)
  の議長であり、ノーベル平和賞受賞者のラジェンドラ・パチャウリ(Rajendra Pachauri)氏は、
  パリで開かれた記者会見で、地球温暖化防止のために個人ができることについて、肉を食べない
  ことをあげました。
  研究によると、1キロの肉を生産するには36.4キロのCO2が排出されることが分かっています。
  さらに、同量の肉の輸送には100ワットの電球を点灯すると、3週間ほどのエネルギーが必要。
  2ポンドの食肉ができるまでに、家庭の一か月分で使用する水を使います。
  単純に考えても、家畜のための穀物を育てるのには広大な土地が必要です。
  経済成長に伴い、これまでの先進国のライフスタイルがどんどん広がっていく・・・。
  そして見えてきたのが、皆がまねできない、お手本にしてはいけないことのひとつが肉食です。
  水不足、食糧不足、森林伐採の地球の現実からすると、これまでの経済先進国のライフスタイルは、
  先進国自らが、「良くないからやめよう」と伝えていかなければならない事態なのです。

 ・動物愛護精神
  日本では、経済が悪化しているといわれても、ペット産業は上昇しています。
  年間1兆円ビジネスにもなっています。
  動物との暮らしで、動物に対する感受性が強くなり、自然に肉食をやめる人、
  畜産の現状を知ってやめる人が増えているのです。
  牛乳の工程も過酷な状況だと知り、ヴィーガンになる人もいます。



 ○ポールマッカートニーら著名人の世界中で広がる活動
  ミートフリーマンデー
  地球環境のために、月曜日は肉ナシにしようと呼びかけています。
  世界上のビジネスで、公共機関で取り入れられています。
 
 
 ○私たちの肉食生活の現実
  各現場で違いがあり、自分の食卓にあがる動物たちの暮らしや処置のされ方を調べましょう。
  無農薬野菜を食べていても、遺伝子組み換え、化学肥料の農薬穀物を食べて、たくさんの
  薬の中で育ち、健全な命としての暮らしから程遠い飼育動物を食べていては意味がないのです。
  自然の中で放牧されストレスの少ない牛と工場で機械的に扱われた牛の乳も違います。

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